元地回収 (Surrender)とは、B/Lの盗難・紛失・配送遅延などのリスクを防ぐために、B/Lの発行地においてB/Lを船会社に返却することをいう。
輸出港において発行されたB/Lをそのまま船社に返却すれば、輸入港ではB/Lオリジナルがなくても貨物が受け取ることができる。B/Lには”SURRENDER”のスタンプが押される。
航海日数が短い日中航路では、B/Lのオリジナルより先に貨物が到着する場合が多く、この方法を利用することで荷受人(Consignee)はB/Lの到着を待つことなく、貨物の引き取りができるようになる。
輸出者側で商品代金の入金の確認ができていない場合など、荷受人に貨物を引き渡す条件を満たしていない場合はフォワーダーに連絡し、サレンダーを止めることも可能。
L/C決済ではB/Lオリジナルが必要となるため、この方法は使用できない。