大きな二つの変化が!
平成29年より通関制度が大きく変わります。
大きく分けて二つの変化があります。
一つは約50年前に定められた「営業区域制限」が無くなり申告官署の自由化が促されたことです。
もう一つは通関業務料金についての変更がありました。いままで通関業務には最高額の上限があったのですがそれが撤廃されます。
その変化によりどういうことが起こるかシミュレーションしてみました!
営業区域制限の撤廃について
通関業者の営業区域が撤廃されるとはどういうこと?
今までは東京港に貨物が揚がったら東京の通関免許を持っている会社しか税関に対し輸入申告ができませんでした。それが撤廃されると、東京に貨物が揚がった場合でも大阪の通関業者に対しても通関依頼ができるようになるのです。もし親密な関係にある通関業者がいれば全国どこに貨物が揚がっても直接その会社が通関業務をしてくれることになり、費用面でも有利に働くことがあるかもしれません。
通関業務料金上限の撤廃について
現在1欄の申告料は(欄の説明は下記参照下さい)
輸入で11,800円
輸出で5,900円
が上限となっています。この料金に取扱料金が加わるのが一般的です(取扱料については上限なし)
今まであった上限料金が撤廃されるので、それまで通関業務を依頼したことがある会社ならそれまでと同一料金で行ってもらえると思われます。
しかし、新規で依頼する会社に対しては輸入1欄に対し15,000円+取扱料を請求してくる通関業者も少なくないでしょう。
今輸出入を迷っているのであれば早めに輸出入の実績を作っておくことをお勧めします!
(通関料金の値上げは言いにくいものなので。。。)
欄数について
輸入
1,2アイテム 1欄 (アイテムとはHSコードを指します)
3~6アイテム 1欄
以降4アイテムごと 1欄
輸出
1~3アイテム 1欄
4~8アイテム 1欄
以降5アイテムごと 1欄