珠江デルタの工場の今

広州

「世界の工場の現状」

珠江デルタはかつて世界の工場と呼ばれていました。

しかしながら、近年では人件費の高騰(広東省の人件費は台湾に迫る水準まで

あがってきました)、海外受注が減る中での資金繰りの悪化等で

倒産ラッシュが起きています。

中国生産をしている多くの海外企業はいわゆる「ローエンド製品」だけを

頼っている状況なので世界や国内の経済状況に左右されやすいようです。

東莞ではメーカーが100社倒産したとも言われています。

特に日本向けの製品を多く手がけていた工場は急激な円安や製造拠点の東南アジアへの

シフト、日本国内への回帰等の影響をまともに受けているようです。

(西鉄城=シチズンは広州市にあった部品製造工場を弊社し、1000人以上の従業員を

一斉解雇しました)

広州珠海(大)

「これからの展望」

そんな中、その影響がプラス要因になっているケースもあるようです。

当然今の状況下、工場としては単価を下げてでも受注し、経営を維持し

続けなければなりません。

だからといって劣悪な商品になれば売れないということも認識しています。

工場は極力無駄を省き企業努力をし受注に繋げるしかありません。

実際、弊社のお客様でも見積もりの見直しで製造単価が下がったというケースもあります。

情勢の変化に対応できない企業が淘汰されるのは中国に限らず

どこの国のどの産業でも同じです。

この状況を乗り切った工場は今までの中国工場の悪いイメージを払拭するような

新しい工場になるのではないでしょうか。

広州市場

 

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