早速ですが、容積重量という言葉を聞いたことはありますか?
たぶんないと思います。聞き慣れない言葉です
輸送コストを正しく見積もるには「容積重量」を理解することが必要となりますよ。詳しく説明しますので、ご参考になれば幸いです
よろしくお願いします!
コストを正しく見積もることは、より適切な売値を算出することに繋がります。
例えば、誤ったコストの見積りによって実際の利益が圧迫されるようなことは避けたいですよね。
貿易を行う上では欠かせない用語であり、考え方ですので、しっかりお伝えできればと思います。
目次
・容積重量と運賃について
・容積重量の計算方法
・お見積りのワンポイント
容積重量と運賃について
まず運賃は重量によって変わってくることは、なんとなくご存知でしょうか?
はい。知っています
では、もしもとても大きくて軽い物を運ぶことになった場合のことを考えてみてください
飛行機や船のスペースをたくさん使うけれど、軽いので運賃は安いことになりますか…?
もしも重量で計算すると、そうなってしまいますよね。でも、これでは適切な輸送費とは言えませんよね。そこで容積重量が登場します
容積重量とは、その物の容積に見合った重量を換算することです。
先程の「とても大きくて軽い物」を運ぶ場合には、その物が占有するスペースに見合った輸送費を算出します。
容積重量に対して実際の重量は実重量と言います。
容積重量と実重量を比較し、いずれかの大きな方が適用して、運賃は計算されます。
とても納得しました。物の大きさに合った費用を請求できなければ、輸送業者さんは立ち行かないですよね…
はい。そのとおりなんです
容積重量の計算方法
1) 計算方法を知る
容積重量が何かはおわかりいただけたかと思います。次はその計算方法について理解を進めていきましょう
少し難しそうですね…
慣れれば大丈夫だと思います!
容積重量は【貨物の縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷6,000】で計算することができます。
考え方としては、6,000㎤当たりを1kgと換算した重量になります
わかるような、わからないような…
実際に【縦30cm×横25cm×高さ30cm】の貨物の容積重量の計算を見てみましょう。
30×25×30÷6,000=3.75 → 端数を切り上げ → 4kg
端数は0.5kg毎に切り上げとなります。
以上の計算から、容積重量は4kgとなります。
計算自体はこれだけですが、慣れていただくために、もう少しお付き合いくださいね
お願いします!
2) 実重量と容積重量を比較してみよう
引き続き容積重量の計算の練習を進めていきます。
実際に計算して、実重量と容積重量を比較してみることで、容積重量の理解を深めるとともに計算にも慣れていただけると思います。
早速参りましょう!5kgの貨物の大きさは下記のとおりです。
運賃の算出には実重量と容積重量のいずれを使うのが適切でしょうか?
実際に計算して比較してみましょう!
貨物の大きさ:縦40cm×横35cm×高さ30cm
実重量:5kg
【容積重量の計算】
40×35×30÷6,000=7 → 容積重量は7kgとなります。
容積重量の値が大きいので、この場合は容積重量が適用されるのではないでしょうか?
大正解です!容積重量をばっちりマスターされましたね!
ありがとうございます!
お見積りのワンポイント
お見積りの時にはどうやって重量やサイズを伝えたら良いのでしょうか?
1カートン(箱)毎のサイズと重量をそのままお伝えください
せっかく容積重量を教えていただきましたが、自分で計算する機会はないのですか?
そんなことはありませんよ。
例えば料金表がある場合はご自身で運賃を確かめることができますし、概算のコストを算出する場合などにも恐らく必要になってくるので、やはり容積重量は知っておいた方が便利かと思います
確かにそうですね!
他にもお見積りのご依頼をいただく際のポイントがいくつかありますので、お伝えさせていただきますね!
国際輸送の納期は、物量や出荷時期等によって変動しますので、おおまかなご出荷の予定が判明した時点でご相談いただきますと、状況に沿った輸送スケジュールをご案内できるかと思います。
また、物品毎に割り振られる税番は非常に細分化されますので、お問い合わせいただく際は商品に関する詳しい情報をご教示いただけますと、より適切なコストの算出やアドバイスをご提供できるかと思います。
株式会社ミラマートレーディングの「中国輸入お助け便」は大阪を拠点に、日本全国の主要港において迅速かつ丁寧なサービスを提供しています。
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