納期交渉のポイントを丁寧に解説|遅延による混乱を回避するために

今回は輸入品の納期交渉について解説していきたいと思います

今とても悩んでいるところです!ぜひコツを教えてください

納期の管理において、仕入先と納入先の間で板挟みになる方は多いのではないでしょうか。

この記事ではより良い納期交渉の進め方を紹介しますので、日々の実務の中に取り入れていただけたら幸いです。

目次

サプライヤーへの納期の伝え方
顧客への納期の伝え方
お見積りのワンポイント

サプライヤーへの納期の伝え方

発注のときに必ず指定納期を明記しますよね

はい。急ぎが多いので「ASAP」です

早速NG例が出てきてしまいました…

え?!どういうことですか?

英語のASAPとは「As soon as possible」の略でemailなでも多用されているかとは思います。

指定納期に日付を指定することなく「ASAP」と伝えると、受ける側は「出来上がり次第でいいのね」と解釈する可能性も大いに考えられます。

少なくとも「○日までには欲しい」という切迫した意思は伝わりにくいと思われます。

納期を急ぎで発注する場合にはまず日付を記入することは必須と言っても良いと思います。

ではいつの日付で指定するのか?という問題がありますね。

一般的には、見積りの段階で出ていた納期よりも少し厳しい(タイトな)スケジュールで日付を設定し注文書に記載することが考えられます。

仕入先は容易に首を立てに振らないと思いますが、代わりに「○日までなら間に合うだろう」といった提案が来る可能性もあります。

もちろん提案をそのまま受け入れる必要はなくて、「できればもう少し早めてほしい」という意思を伝え続けことが肝要です。

こうして、発注後に少しずつ前倒しの依頼をかけて調整していきます。

納期の設定日付を考えることや、交渉の手間もかかりますが、お互いに緊密に連携することでより良い納期を出せるのではないでしょうか。

顧客への伝え方

仕入先から最短の納期をもらったなら、それを伝えたいところですよね

はい。ただ万が一遅れたら…とは思います

ご懸念のとおり、国際物流は天候や手続き等による理由で輸送が遅延することが珍しくありません。

また、工場からの出荷予定が遅れることもないとは言いきれませんね。

そういったケースを考慮して、仕入先に最短の納期をそのまま伝えることは避けた方が良い場合が多いです。

仮に工場に部品等を納品する場合、部品の納入が遅れることにより生産ラインが止まってしまったら、納品先の工場には大きな損失が発生する恐れがあります。

こういった事態を避けるためにも、遅延の可能性を加味して納期を伝えることや、あくまで予定であることをしっかり伝える必要があると言えるでしょう。

お見積りのワンポイント

お見積りを依頼したいのですが、やはり納期が知りたいです。教えてもらえますか?

貨物のご出荷予定を教えていただけましたら、スケジュールを確認しておおまかな予定をお伝えできます

どんな情報をお伝えしたら良いでしょうか?

商品の情報と、物量を教えていただければと思います。
他にもいくつかポイントがありますので、お伝えさせていただきます!

・国際物流は物量や出荷時期によってリードタイムが変わってきますので、その辺りも勘案して対応させていただきます。

・物品毎に割り振られる税番は非常に細分化されますので、お問い合わせいただく際は商品に関する詳しい情報をご教示いただけますと、より適切なコストの算出やアドバイスをご提供できるかと思います。

株式会社ミラマートレーディングの「中国輸入お助け便」は大阪を拠点に、日本全国の主要港において迅速かつ丁寧なサービスを提供しています。

経験豊富なスタッフがお話しをお伺いしますので、中国からの輸入に関するお困りごとやご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください!

中国からの輸入に関するお問い合わせは こちら よりお願いします。

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